カウラ・ブレイクアウト80周年記念慰霊行事

令和6年8月8日
アルバニージー首相 献花
大使夫妻 献花
 2024年8月4日及び5日、鈴木大使夫妻は、ニューサウスウェールズ(NSW)州カウラ市(注)にて実施されたカウラ・ブレイクアウト(日本人捕虜集団脱走事件)80周年記念慰霊行事に参加しました。日本からは穂坂外務大臣政務官のほか、堀井巌参議院議員、地方自治体関係者、宗教関係者等、およそ100名が参加し、豪州側からは、ビーズリーNSW州総督、マコーマック連邦下院議員(元副首相)、フェイガン・カウラ市長のほか、多数の市民が参加しました。また4日、同行事に先立ち、アルバニージー首相がカウラの日豪戦没者墓地を訪れ、献花を行いました。
 
 一連の行事では、カウラ・ブレイクアウトにおける犠牲者及び両国の戦没者を追悼するとともに、日本とカウラ市の戦後の交流の歩みが両国の和解の象徴となった歴史が振り返られました。穂坂政務官は、カウラ市長主催夕食会において来賓の挨拶を行い、岸田総理のメッセージを代読しました(スピーチはこちら)。また、鈴木大使は、朝の集い(モ―ニング・ティー)の機会に挨拶を行い、近年の日豪関係の深化・拡大に触れつつ、長年にわたり日豪の和解と友好に御尽力いただいたカウラ市、カウラ・ブレイクアウト委員会、ブルース・マーガレット・ウェイアー・トラスト、永倉財団等の方々の功績を称えました(スピーチはこちら)。さらに、穂坂政務官は、日豪間の今後の更なる友好を祈念して、岸田総理から寄贈された桜の木を捕虜収容所跡地付近に植樹しました。
 
【8月4日行事】
  1. 平和の鐘式典
  2. ランタン・パレード
  3. 慰霊式典
  4. カウラ市長主催夕食会
 
【8月5日行事】
  1. 追悼行事
  2. 献花式
  3. 朝の集い(モーニング・ティー)
  4. 植樹式
SBS日本語放送による鈴木大使インタビューはこちら(08:45頃から) 

(注)第二次大戦当時、カウラには捕虜収容所が置かれた。1944年8月5日、日本人捕虜の集団脱走事件が発生し、235名の犠牲者(豪州人の収容所衛兵4名を含む)を出した。戦後の1964年に完成した日本人戦争墓地には、集団脱走事件の犠牲者や各地から集められた戦死者等522名の日本人が埋葬されている。
鐘打
会場
会場
政務官スピーチ
大使スピーチ
集合写真