日豪通商協定60周年記念イベントの開催

 8月8日、当館は、大使公邸において“日豪通商協定60周年記念イベントを開催しました。この行事は、1957年に同協定が締結されてから本年で60周年を迎えることを両国政府関係者、日豪経済関係者などと祝しつつ、この機会をとらえて、両国経済関係をさらに強化、発展させていく重要性を改めて確認するために行われたものです。ターンブル首相、ハワード元首相、アボット前首相、チオボー経済・観光・投資大臣、キング豪州ビジネス評議会(BCA)会長、末永正彦全豪日本商工会議所連合会会長を始めとした豪州連邦政府関係者、日本政府関係機関代表、日豪両国の経済関係者等が多数出席し、さらに多数の日豪報道機関による取材が行われ、盛況に開催されました。

 本行事では、草賀大使から、安倍総理大臣からの祝辞として、この協定は当時の両国指導者の先見の明と英断によって実現したものであり、その後の日豪双方の経済の成長に多大に貢献し、両国の関係は相互補完的な形で大きく発展したこと旨等が代読されました。
  
 さらに草賀大使はスピーチにおいて、本行事にハイレベルの日豪関係者の多くの出席を得られたことは、豪州が日本との関係に大きな意義を見いだしている証しである旨述べるとともに、同協定締結後、日豪間の経済関係は急速に強化され、締結から約10年後の1968年から2008年までの40年間に亘り、豪州にとり日本は最大の貿易パートナーであったこと、さらに2015年には日豪経済連携協定(JAEPA)が発効し、豪州産ワイン、柑橘類及び海産物などの対日輸出拡大に大きく弾みがついたこと、また、先の日豪首脳会談において両首脳間が確認したとおり、日豪両国の官民両セクターにおいて科学技術分野等での協力が進んでいると述べました。さらに草賀大使は、不確実性が高まっている現在の国際情勢の中、日豪関係は、経済分野にとどまらず、あらゆる分野においてかつてないほど強化されているとして、同協定が締結された60年前に、極めて重要な二国間関係を高めていくために尽力した両国政府の関係者の勇気とコミットメントを忘れずに、これからも日豪両国の絆をより高いレベルで成長させて両国が繁栄していくよう、我々は最善を尽くしていくべきである旨述べました。(大使スピーチテキスト(英文)

 また、ターンブル首相はスピーチの中で、日豪両国民の生活水準は、同協定が60年前に締結されること無しにはこの水準にまで向上しなかったものであり、本協定締結以降60年間の両国民の努力無しに両国の現在の繁栄はなし得なかった、自分(同首相)は訪日した際、日本が情熱をもって変化、テクノロジー及びイノベーションを追求しつつ、明るく未来を見据えていることに鼓舞された旨述べつつ、日豪両国は共に、未来を向けて手を携えていけば、両国関係は、かつてないほど、より緊密かつ強力、さらに建設的な関係となっていくことを確信している旨述べました。(ターンブル首相スピーチテキスト(豪首相府ウェブサイト・英文) )

 本行事の特別ゲストとして出席したハワード元首相は、記念スピーチの中で、に日豪通商協定は、豪州がこれまで締結した貿易協定のうち最も先見の明のあるものであり、二国間の貿易関係はその後数十年間にわたって両国の経済パフォーマンスを計り知れないほどに強化した。敵同士であった二つの国が関係を修復し、強固なパートナーになることが出来るという点に人生の教訓があると述べました。

 チオボー大臣はスピーチの中で、本協定締結が日豪両国にもたらした成果及び締結以降の日豪経済関係の発展ぶりを述べつつ、同協定60周年を草賀大使らと共に祝したことは喜びであり、締結後の60年間は、両国に繁栄をもたらした期間でもあった、さらに重要なことは、この60年間に日豪両国が将来長きにわたりなし得ることの基盤が作られたことである旨述べました。

 豪州国立公文書館の協力により、行事会場内には、同協定原本及び60年前の岸信介総理及びメンジス首相(いずれも当時)による同協定批准書の交換時の写真パネル等が展示され、ターンブル首相、ハワード元首相、アボット前首相を始めとする出席者に興味深くご覧いただきました。
 
スピーチを行うターンブル首相
 
ターンブル首相と乾杯する草賀大使
 
スピーチを行うハワード元首相
 
スピーチを行うアボット前首相
 
スピーチを行う草賀大使
 
ターンブル首相に本協定署名時の写真について
説明する草賀大使

アボット元首相及びチオボー大臣に
協定原本を説明する草賀大使
​スピーチを行ったターンブル首相ら来賓と草賀大使