「東日本大震災5周年の集い」の開催

平成28年3月22日
 3月12日(土)、キャンベラ・奈良平和公園において、東日本大震災5周年の集いが開催されました。この集いは震災後、犠牲になった方々への追悼の意を表するために、2011年以降毎年開催されているものです。会場には草賀大使のほか、オーストラリア外務貿易省を代表してピーター・ロバーツ次官補(震災当時在京豪州大使館に駐在)、共催各団体(キャンベラ日本クラブ、キャンベラ豪日協会、JETプログラム同窓会)の代表等、約50名の関係者が参加しました。
 草賀大使は冒頭の挨拶の中で、震災後の復興状況を伝え、震災で犠牲となった人々に哀悼の意を捧げると共に、震災直後から現在に渡り、暖かい支援の手を差し伸べてくれるオーストラリアの人々に対し、深い感謝の気持ちを述べました。特に、震災後、キャンベラ豪日協会が毎年実施している「東北ユース・プログラム」は大変意義深いものである旨を述べると共に、オーストラリアの人々が日本を訪れる折りには、東北地方を是非訪問して欲しい旨を述べました。
 続いて、田村恵子キャンベラ日本人会会長は、被災された方たちのことを忘れないことが一番の慰めになる旨を述べると共に、同会長が本年訪れた宮城県仙台市名取町の現状を紹介しつつ、オーストラリアを含め世界各国からの継続的な支援が、被災者にとり精神的な支えとなっている旨を強調しました。
 さらに、ダイアン・フィッツパトリック豪日協会ACT会長は、被災した人々や被災地の地域社会における生活改善のため、今後も少しでも力になる努力を続けて行きたい旨を述べました。(同協会は、毎年実施している「東北ユース・プログラム」を通じて、これまでに東日本大震災により親を失った22人の日本人中・高校生をキャンベラに招待しました。)