平成27年 広報文化関連情報
南シナ海に関するパネル・ディスカッション大使冒頭挨拶
12月1日、豪州戦略政策研究所(ASPI)が主催した南シナ海に関するパネル・ディスカッションにおいて、草賀純男大使が冒頭挨拶を行いました。大使は、国際法に照らして正しい主張をし、力や威圧に頼らず、紛争は、すべからく平和的解決を図るべきであると述べ、日本は「積極的平和主義」の下、アジア太平洋地域の平和と安全、繁栄のため、地域のパートナーと一緒に協働していくと述べました(大使の挨拶原稿はこちら)。
この後、4人の豪州人パネリストによる発言と活発な質疑応答が行われました。日本大使館は本件イベントの一部を財政的に支援しましたが、タイムリーな問題に関する議論が活発に行われたことを嬉しく思います。
天皇誕生日祝賀レセプション開催
11月25日、草賀純男駐豪日本大使夫妻は、公邸において、天皇陛下の誕生日を祝うレセプションを開催しました。本年のレセプションは、「Discover the Spirit of Japan」のコンセプトの下、キャンベラにいながらにして日本の素晴らしさを体感していただくことをテーマにしました。当日は、サウスコット議員を含む連邦議員、連邦政府関係者、各国大使、大学関係者、日系企業関係者、日系コミュニティ代表など約430人が参加しました。
草賀大使は挨拶の中で、ご協力いただいた日本企業への謝意を述べ、これら企業によるイノベーティブな展示を紹介しつつ、2015年は日豪EPAの発効をはじめ日豪関係にとって重要な年であったこと、強固な日豪関係はアジア太平洋地域の安定と繁栄にとっての鍵であることを述べ、日本大使として経済、防衛、安全保障、文化といった分野で日豪関係を一層強化すべく努力していきたいと強調しました。
本年のレセプションは、公邸内での企業展示、和太鼓演奏に加え、新たな試みとして館員による少林寺拳法デモンストレーションを行いました。また、公邸内の日本庭園を楽しんでいただくとともに、屋台を出して日本の食事・飲み物の提供を行いました。










ヴェロニカ・テイラー氏に対する平成27年度外務大臣表彰
11月12日、ヴェロニカ・テイラー教授(豪州国立大学アジア太平洋学部長)は、長年にわたり豪州における日本研究の深化と日豪の相互理解の促進に貢献した功績に鑑みて、今年度の外務大臣表彰を草賀純男大使から授与されました。式の中で、ヴェロニカ氏は、今回の受賞を光栄に思い、家族や友人に感謝すると述べるともに、今後も、後進の育成を含め、日豪の相互理解促進のために貢献していきたいとの抱負を述べられました。


バリー・ジャーマン氏に対する平成27年度外務大臣表彰
11月10日、バリー・ジャーマン氏は、ACT豪日協会における長年の活動を通じて日豪関係の促進に多大な貢献を行った功績に鑑みて、今年度の外務大臣表彰を草賀純男大使から授与されました。ジャーマン氏は、ご家族や友人に祝福される中、外務大臣表彰を受賞し、今後とも草の根レベルで日豪関係を強化していきたいとの抱負を述べられました。


キャンベラ・奈良キャンドルフェスティバルの開催
今回22回目を迎えた「キャンベラ・奈良キャンドルフェステバル」が10月24日(土)、市内のキャンベラ・奈良平和公園で開催されました。
同フェステバルでは、キャンベラの姉妹都市である奈良市の灯籠祭にちなんで公園内に約2,000本のキャンドルが並べられる中、和太鼓や三味線、尺八の演奏などがステージ上で行われたほか、様々な日本文化紹介が公園内全体で行われました。草賀純男大使とアンドリュー・バーACT首席大臣はステージ上で挨拶を行ったあと、灯籠に灯を入れました(大使の挨拶文はこちら)。
大使館が出展したテントでは、書道や折り紙、水風船などの日本の伝統的遊びを提供して地元の人たちに日本の庶民文化の一端を体験してもらいました。また、恒例となっている餅つきを実演し、つきたてのお餅という日本の伝統的な食文化を味わっていただきました。更には日本の魅力を理解してもらうため、観光パンフレットなども配布しました。書道家れんさんによる書道パフォーマンスも披露されました。
当日はフェステバルに18,000人もの来場者があり、多くの市民が日本文化を体験し、日本に対する理解を深めていただいたと考えます。








加藤アームストロングゆかり氏に対する平成27年度外務大臣表彰
9月22日、草賀純男大使は大使公邸において、平成27年度外務大臣表彰を受賞された加藤アームストロングゆかり氏に外務大臣表彰表彰状及び副賞を授与しました。
外務大臣表彰は、多くの方々が国際関係の様々な分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人および団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的としています。平成27年度外務大臣表彰では、加藤アームストロングゆかり氏を含む94名の海外在住の方が受賞されました。
加藤アームストロングゆかり氏はキャンベラ日本クラブの創設に尽力され、1997年10月に設立された同クラブの初代会長に就任、以来13年間の長期に亘り会長職を務められました。2010年11月からはキャンベラ日本クラブの顧問として、現在に至るまでその運営に寄与されています。
キャンベラ日本クラブは、当地唯一の日系団体として、日本人、日系人の親睦及び相互扶助を目的として設立され、今日では、会員相互の親睦及び相互扶助に止まらず、秋祭り開催、キャンベラ奈良キャンドルフェスティバル参加等の活動を通じて、日本文化紹介、日オーストラリア親善に貢献されています。
このように、加藤アームストロングゆかり氏は、長年にわたるキャンベラ日本クラブの活動を通じて、現地社会への日本文化紹介、日本とオーストラリアとの相互理解促進に貢献されたことにより、今年度の外務大臣表彰を受賞されました。



アジアリンク関係者とのレセプション開催
9月15日、草賀大使はアジアリンクが主催する「リーダーズ・プログラム」参加者を公邸に招待しました。大使は約70名の参加者を前に講演を行い、日本と豪州は経済面での長きに亘る相互補完関係にあり、また米国との同盟関係を有すること等を踏まえて、両国が今後協力を強化すべき分野や事項について説明しました。参加者からは、日豪関係が強固であることが良くわかったので、個人のレベルでも日豪関係強化のために貢献していきたいといった意見が呈されました。




茶道デモンストレーションの開催
9月14日、草賀大使は、裏千家淡交会シドニー協会の全面的な支援を得て、大使公邸の中庭において、茶道デモンストレーションを開催しました。裏千家の師範等から茶道についての説明が行われ、同時にお手前も披露されて、用意されたお茶が1人1人にサーブされました。参加いただいた豪州連邦議員や豪州連邦政府関係者等は、晴天の下、桜の花も咲く日本庭園において、本格的な茶道を楽しんでくださいました。




2015年自衛隊記念日レセプションの開催
8月12日、日本大使公邸にて、在豪日本大使主催2015年自衛隊記念日レセプションが開催されました。雪やみぞれの降る、生憎の天気でしたが、178名もの出席者を得て、熱気に包まれた公邸内にて、同レセプションは盛大に実施されました。
大使から、アボット首相が、昨年のANZAC船団護衛百周年記念行事における演説の中で、「日本は最初は同盟国で、その後敵となり、今はベストフレンドである。」と述べたことを紹介しつつ、近年の日豪の防衛・安全保障協力は、長い期間の相互の信頼と協力によって更に深化している旨述べました。来賓代表としてスピーチをした海軍副本部長マイケル・ヴァン・バレン(Michael van Balen)少将からは、両国の防衛・安全保障協力の重要性と、同協力のベースとなる人的結びつき、民主主義、人権そして法の支配等、両国の持つ共通の価値観の重要性について述べられました。




「東北青少年プログラム」による被災地中学生、高校生の訪問
東日本大震災により親を亡くされた4人の中学生、高校生が豪日協会キャンベラ支部により招待されました。4人は約2週間キャンベラに滞在し、地元の学校での交流やホストファミリーとの交流を体験しました。8月3日には草賀大使と面談し、4年前の悲劇を語りつつ、滞在期間中に体験したいことや将来の夢などについて語ってくれました(残念ながら当日は1人が体調不良で参加出来ませんでした)。大使館では今回の訪問がこの4人にとってプラスになることを願っています。なお、本件プログラムを行うための資金集めイベントとしてチャリティ・ゴルフが行われ(7月20日。於フェデラル・ゴルフ・クラブ)、優勝者に草賀大使から大使杯を授与しました。大使館はこうしたイベントを引き続き支援します。



2015 JET壮行レセプション
草賀大使は、7月22日水曜日、キャンベラからの本年のJETプログラム参加者を公邸に招待し、豪州国立大学の教育関係者や過去のJETプログラム参加者らも交えて、壮行レセプションを開催しました。JETプログラムは、今年で第29期となります。草賀大使はスピーチで、長年にわたりJETプログラムを支援してくださった全ての関係者への感謝の意を表するとともに、JETプログラム参加者達の日本での活躍が、今後の日豪関係の更なる発展につながっていくことを期待すると述べました。本年のJETプログラム参加者は、7月25日土曜日にオーストラリアを出発、東京でのオリエンテーションに参加し、JETとしての活動をスタートさせました。



豪州スカウト連盟レセプション
7月11日、片江次席公使は、豪州スカウト連盟の幹部の皆さんを大使公邸に招いてレセプションを開催しました。本件レセプションでは、日本紹介DVDの上映、日本の伝統楽器(琴と尺八)の演奏、和食の提供など様々な日本文化を紹介しました。皆さんが大いに楽しんでくださいました。300人以上の豪州スカウト青年の皆さんが、今年7月末から日本の山口県で開催される第23回世界スカウト・ジャンボリーに参加するために日本を訪問されますが、日豪のスカウト同士の交流を通じて、両国の関係が一層強化されることが期待されます。



エディントン卿への叙勲伝達式
6月4日,草賀大使夫妻は,在メルボルン日本総領事公邸において,旭日大綬章受章者であるロデリック・エディントン卿に対する叙勲伝達式を開催しました。
エディントン卿は,日豪間の最大かつ最も権威のある民間経済会議である日豪経済合同委員会会議において,その豪州側委員会である豪日経済委員会に足かけ17年参画し,平成18年から本年まで8年間にわたり会長を務めています。また,両国政府が開催する日豪会議の共同議長として,外交・国防,貿易・経済,文化・人的交流等様々な分野の議論をリードし,日豪関係の深化に努められました。




競泳日本代表選手団とのレセプション
5月17日、草賀大使は、日豪の競泳交流戦「2015 Canberra Grand Prix」出場のためキャンベラを訪れていた日本競泳代表選手団を公邸にお迎えし、レセプションを開催しました。
昼食会には、平井伯昌ヘッドコーチをはじめ、萩野公介選手、入江陵介選手、立石諒選手、藤井拓郎選手、星奈津実選手など、オリンピックのメダリストや日本の競泳界を代表する選手、そしてスタッフの皆さんが出席されました。また、今回選手団がお世話になったオーストラリアのスポーツ関係者や、日豪協会、キャンベラ日本人会にも参加していただき、スポーツを通じた日豪交流を更に深めることができました。
草賀大使からは、選手団に対し、「2015 Canberra Grand Prix」でのパフォーマンスを称えるとともに、今後の更なる活躍を期待するとの激励を行い、これに対して、選手団を代表して入江選手からも、決意表明の言葉をいただきました。



戦没者への献花
5月13日、草賀大使は戦争記念館にある無名戦士の墓の前で献花を行いました。
献花は、戦争記念館で毎日閉館前に行われるラスト・ポスト行事に合わせ、バグパイプの演奏が響き渡る中、厳かに行われました。
この日のラスト・ポストでは2013年にアフガニスタンで亡くなった豪陸軍兵士の追悼が行われたことから、ピーター・コスグローブ連邦総督及びトニー・アボット首相並びに連邦政府要人もその場に出席し、大使が献花される様子を見守っていました。 献花終了後、草賀大使はアボット首相らと挨拶を交わし、その際ブランデン・ネルソン戦争記念館館長からは、草賀大使が信任状奉呈式後の最初の公務として戦没者に献花を行ったことに感謝しますとの話がありました。



