大使着任挨拶

2021/1/15
Ambassador Yamagami
昨年12月末に駐オーストラリア大使として着任しました山上信吾です。

これまで国内(東京、水戸)勤務の他は、米国(ニューヨーク、ワシントン)、香港、ジュネーブと英国で勤務してきました。豪州には今まで何度も出張で来ていましたが、このたび長年の念願が叶って在勤となりました。

ご案内のとおり、日本と豪州は、基本的価値と戦略的利益を共有する「特別な戦略的パートナー」です。経済、安全保障、人々の交流等の様々な分野において良好な協力関係を築いてきています。関係者の方々皆様のご尽力の賜です。私としましても、日豪両国にとって重要な協力関係を更なる高みに上げるべく、微力ながら力を尽くしていきたいと考えています。

2020年、豪州は森林火災に、そして日豪両国ともに世界的なコロナ禍に見舞われました。そうした困難な中でも、両国は災害や感染病への対応を含め、あらゆる分野、あらゆるレベルで協力を深めてきました。

首脳レベルでは、菅政権の誕生直後の9月、モリソン首相は外国の首脳として真っ先に日本の総理に電話をしてきました。加えて、その後の11月には、初の外国首脳として日本を訪問しました。こうした事実は、日豪関係がいかに緊密なものに発展してきたかを雄弁に物語っています。

また、2020年は、貿易・投資、防衛協力、技術面での協力のみならず、日豪間の宇宙協力が目覚ましく深化した年でもありました。7月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)及び豪州宇宙庁は宇宙の利用、科学、探査及び教育などの分野における協力MOUを締結。12月には豪州政府の協力の下、JAXAの小型惑星探査機「はやぶさ2」のカプセルが南豪州ウーメラ制限地区に帰還し、その回収が成功を収めました。

コロナ禍により一時、豪州と日本をつなぐ直行便はシドニー・東京間の往復週3便を除き運航が休止されましたが、昨年11月以降にはシドニー・東京間往復週8便まで回復しました。さらに、夏に控えた東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、衛生環境と人々の安全に十分な注意が払われた上で、人の往来や交流が回復していくことを期待しています。

私としても、できる限り早いうちに機会を見つけて全州・準州を訪問し、交流を深めるとともに日本のプレゼンスを上げることに尽力したいと考えています。

日本では必ずしも広く知られていない事実ですが、豪州には既に10万人を超える在留邦人の方々がおられ、各界で活躍されています。米国(44万)、中国(11万)に次ぐ三番目であり、しかも毎年漸増しています。大使館としましては、邦人の方々が暮らしやすい、仕事をしやすい環境整備の一助となるべく、豪州側との協力を推進していきたいと考えています。

今後とも日豪関係が幅広い分野において一層発展・緊密化するよう、皆様と力を合わせて努力を重ねていく所存です。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

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